
東洋はり灸院 統括院長の石丸です。
今回は「薬で治らない不調が東洋医学で改善する理由」と題してお話ししたいと思います。
これについては、実は10年以上前からお話しし続けている内容ではありますが、改めてお伝えしたいと思います。
【動画解説】薬で治らない不調が東洋医学で改善する理由
病院の薬は対症療法
病院で処方される薬の多くは、基本的に対症療法にすぎません。
例えば、片頭痛の方が病院を受診すると、痛み止めが処方されます。生理痛の場合はピルが処方され、高血圧には降圧剤、喘息には気管支拡張剤、アトピー性皮膚炎にはステロイド剤が処方され、これらの薬を使用し続けなければいけません。
このように、病院の薬は対症療法であり、原因除去療法ではありません。つまり、根本治療とは言えないのです。もちろん、細菌感染症に対する抗生物質など、根本治療となり得るケースもあります。しかし、とくに慢性病に関しては、多くの場合が対症療法にとどまり、完治するわけではありません。動悸や心房細動、機能性ディスペプシアなどの慢性疾患は、病院の薬だけでは完全には治りません。驚かれるかもしれませんが、これが現実です。
もし、病院の治療で改善できる慢性症状があれば、ぜひ私に教えてください。薬による根本治療は、とくに慢性症状においては非常に難しいと思います。
症状の出ない体づくり
これに対して、東洋医学は症状の出ない体づくりを行います。
頭痛の方を「頭痛の出ない体」にし、血圧の高い方は食事や運動も含めて東洋医学の観点から機能を高め、「血圧が下がる体」をつくっていきます。同様に、機能性ディスペプシアの方は胃腸の機能を高めて「症状の出ない体」をつくり、心房細動の方には薬を服用させるのではなく、「心房細動にならない体」を目指していきます。その結果が根本治療につながっていくのです。
おわりに
いつもお話ししていますが、救急救命や外科手術が必要な場合は、やはり病院での対応が不可欠です。しかし、頭痛や生理痛などの慢性的な症状は、病院では治りません。だからこそ、慢性症状には症状の出ない体づくりを目指す東洋医学が非常に効果的なのです。
これこそが、薬で治らない不調が東洋医学で改善する理由であり、この事実が世の中の常識として周知されることを願っています。