東洋はり灸院 国分寺院の鯰江です。
頭痛は誰でも一度は経験したことのある症状だと思いますが、日常的に頭痛があるのはツライものです。
実は、日本人の3人に1人は慢性頭痛に悩まされているといわれています。しかし、慢性頭痛の方の多くは薬で症状を抑えているだけで、根本的な頭痛の解消には至っていません。
現役鍼灸師である私も、以前は慢性頭痛に長年苦しんでいました。でもこの慢性頭痛は、結論から言うと鍼灸施術で改善可能です。今回はこの結論を踏まえ、頭痛の症状を改善した実体験をお話しさせていただきます。
現役鍼灸師である鯰江の頭痛の症状
私は、小学生のころから頭痛がありました。中学高校と部活動をしていたときは、それほど頭痛が起こらなくなりましたが、20歳を過ぎたあたりから頭痛の症状が強く出るようになります。
長引く頭痛が心配になり、脳神経外科や頭痛外来も受診しましたが、検査をしても異常は見つかりません。結局、痛み止めの薬を処方されるだけなのでどんどん痛みの頻度は増えていき、月の半分以上は頭痛薬を飲んでいました。
そんな私ですが、たまたま受けた一度の鍼灸施術で頭痛の回数が激減したのです。今でもたまに頭痛が起こることはありますが、薬は飲まなくても済むようになりました。現在も定期的に鍼灸施術を受けているおかげで、頭痛に苦しむ日々から解放されたのです。
慢性頭痛の種類
慢性的に起こる頭痛は、主に次の3つのタイプに分けられます。
- 片頭痛
- 緊張性頭痛
- 群発性頭痛
私の場合は、①の片頭痛と②の緊張性頭痛の2つが起こります。頭痛持ちの方は、このように両方のタイプの頭痛を持ち合わせている方も多いです。
病院(西洋医学)での慢性頭痛の対処法
頭痛で病院を受診した場合、まず精密検査で頭痛の原因が生命の危険に関わるかどうかを見極めます。なぜなら頭痛の中には、脳卒中や脳腫瘍など命に関わる危険な頭痛の可能性があるからです。
もし検査で異常がなかった場合は慢性頭痛と考えられるので、鍼灸施術がよいと思います。
病院では慢性頭痛の場合、痛み止めの処方といった対症療法しか行えないため、根本的な頭痛の改善は望めません。
鍼灸施術と病院の治療の目指すゴールの違い
病院での治療は、まず生命の危険がないかの検査が第一です。その後、慢性頭痛であれば薬や注射などで頭痛とうまく付き合っていくことが治療のゴールとなります。
一方、東洋医学の鍼灸の視点では、身体全体を診て施術をしていきます。鍼灸施術の場合、頭痛にならない身体にすることがゴールなので、病院の治療とはまったく目指しているところが違うのです。
なぜ鍼灸施術で頭痛が改善するのか
東洋医学の場合、頭痛などの痛みの原因は「不通則痛(ふつうそくつう)」であると考えます。これは、巡り(通り)が悪くなると即ち痛みが出るという意味です。
頭痛は主に、「血の流れが悪い」ことで起こると考えられています。痛みが起こるのは「血の巡りが悪いよ」という身体から出るサインのひとつです。
また、頭痛の方は頭痛以外の症状も持ち合わせていることが多いため、頭だけでなく身体全体を診て施術する必要があります。東洋医学では、体質を見極めながら血の巡りを良くするために鍼やお灸をすることにより、体質が改善されて頭痛が良くなるのです。
頭痛のない身体を作りましょう
頭痛がひどくなると、動くことも困難になるため生活にも支障が出てしまいます。私自身も頭痛に苦しんでいたため、気持ちがすごくわかります。
断言させていただきますが、頭痛は絶対に病院の治療では100%治ることはありません。原因のない慢性頭痛にお困りの方で、薬が手放せない方はぜひ一度、東洋医学専門の鍼灸院に行くことをおすすめします。
まずは東洋はり灸院まで、お気軽にご相談ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。