こんにちは、東洋はり灸院 国分寺院の川上です。
突然ですが、自分はうつ病かもしれないと思ったことはありますか?そして思い当たる症状があっても、ただやる気が出ないだけだと思って病院に診てもらっていない方はどれだけいらっしゃいますか?
当店にいらっしゃるお客様の中にも、病院でうつ病と診断されて薬を長年飲み続けても改善されない方や、うつだとわからずに来店されて様々な不調を訴える方も少なくありません。
そこで今回はうつ病について、東洋医学の視点から詳しくお話ししていこうと思います。
うつ病は数値など目に見える結果で判断できない症状でもありますが、東洋医学では現代医学とは違う視点からアプローチすることができます。その点も踏まえて参考にしていただけると幸いです。
うつ病の主な症状
うつ病と一言でいっても、一人ひとり気にされる症状はそれぞれ異なります。
例えば主な症状として、
- 力が出ない
- やる気が起きない
- 頭がボーっとする
- 呼吸がしづらい
- 寝つきが悪い
- 食欲がない
などが挙げられます。
なぜうつ病になるのか
人はなぜうつ病になるのか、残念ながらその答えはまだ現代医学では明らかにされていません。
ただ、神経伝達物質を増やす作用のある抗うつ薬を服用するとうつ病の症状が改善するというデータがあることから、現代医学ではうつ病は神経伝達物質が減少することで起こると考えられています。でも、なぜ神経伝達物質が減少するかということまでは、まだよくわかっていないのです。
しかし、うつ病の発症リスクを高める危険因子はいくつかあるといわれています。
例えば家族の中にうつ病にかかった人がいたり、ストレスのある状況が続いていたり、トラウマやアルコールなどへの依存があったりすると、うつ病を発症しやすい傾向にあるようです。また、うつ病は本人の性格にもいくらか起因していて、メランコリー親和型性格に当てはまる人にうつ病が多く見られるといわれています。
メランコリー親和型性格とは
- 秩序を重んじる真面目なタイプ
- 人との関係が円満になるよう常に気を配るタイプ
- 几帳面で完璧主義と呼ばれるタイプ
このような方が当てはまります。
なぜメランコリー親和型性格の方がうつ病を発症するケースが多いかというと、日常生活においてストレスを感じやすいためです。
ただし、自分がこのタイプに当てはまったとしても、臨機応変に対応してストレスを回避できる方も、うつ病を発症しない方もたくさんいらっしゃいます。ですので、どうかご自身の性格を否定なさらないでくださいね。
東洋医学的なうつ病に対する考え方
このように、ここまでは現代医学に関するうつ病の考え方についてお話ししてきました。しかし、東洋医学では現代医学とはまた違った視点から、うつ病の症状や原因を捉えています。
まず前提として、東洋医学では病気の原因は五臓のバランスが乱れることによって引き起こされると考えています。
五臓について
五臓というのは、
- 肝臓
- 心臓
- 脾臓
- 肺
- 腎臓
のことをいいます。
これらすべてのバランスが整っているとその人の身体は健康という風に捉え、どこかの機能が低下したり乱れたりしている場合は不調(今回の場合はうつ病)が起こると考えます。
東洋医学の視点から見ると、五臓の中でうつ病に密接に関わっているのは「肺」の機能です。肺の機能が低下すると鬱々とした気持ちになるほか、皮膚のトラブルやお通じの不調(便秘や下痢など)といったその他の症状も併発する傾向にあります。
現代医学ではうつ病の原因はまだ解明されていませんが、このように東洋医学では五臓のひとつである「肺」機能の低下によってうつ病が起こるということは明らかです。そのため当店では、肺の機能を高めるツボを使って五臓のバランスを整える施術を行うことで、うつ病を改善へと導いていきます。
また、鍼灸はツボやツボの流れである経絡といった目に見えないものを扱って施術を行っています。そのため、うつ病のような目に見えない症状にアプローチしやすいといった点も、東洋医学の強みといえるでしょう。
まとめ
東洋医学の鍼灸施術は、五臓六腑の機能を高めることで身体はもちろん、心の乱れも整えることができます。
病院で処方されたお薬を飲んでも効果が感じられない方や、慢性的な症状が長引いている方など、うつ病の症状にお困りでしたらぜひお気軽に当店までご相談ください。