こんにちは。国分寺院 院長の中澤です。
前回は『血虚』についてお話しをさせていただきました、今回は同じ血の異常の瘀血(おけつ)についてお話しさせていただきます。
瘀血とは
瘀血はドロドロな血の流れが、身体のどこかで塊のように停滞している体質です。車で例えるとオイルが汚れていたり、流れが悪いので様々なパーツに異常が起きてくる状態です。
瘀血になると出やすい症状は、以下になります。
- 頭痛が出やすい
- 首や肩こりがひどく、同じところに痛みが出る
- 冷えを伴う痛みがある
- 顔色や口唇がどす黒く、クマが出やすい
- 肌荒れしやすく、シミやくすみができやすい
- 舌や歯茎が紫色っぽい
- あざができやすい
- 動脈硬化、血栓がある
- 感情の起伏が激しい
- 月経痛がひどく、経血にレバー状の塊がある
瘀血の原因
瘀血の体質になり血がうまく巡れていない状態の原因としては、以下がございます。
- 冷え
- 便秘
- 精神的ストレス
- 偏った食事
- 睡眠不足
- 運動不足
オススメのツボを紹介
セルフケアとして次の3つのツボにお灸をすると効果的です!
①三陰交(さんいんこう)
婦人科系疾患によく効く万能ツボです。
身体を温める作用もあり、血の巡りを改善します。
②太衝(たいしょう)
血の巡りと関係の深い「肝」の臓器のツボです。
イライラにも効果があります。
③足三里(あしさんり)
滞った血が巡り、倦怠感を解消し、代謝がよくなります。
オススメの食材
野菜類
きくらげ、たまねぎ、ニラ、れんこん、さといも、チンゲンサイ など
果物
もも、プルーン、ブルーベリー など
穀類
黒豆、黒米、酒粕、納豆 など
魚介類
アジ、サバ、サケ、イワシ、サンマ など
脂っこいものや肉類のとり過ぎ、お酒の飲み過ぎに注意しましょう。
漢方について
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
「瘀血」を改善する「駆瘀血剤」の代表的な漢方です。
現代では生活習慣病の人によくみられる血行障害が関係する病態にも幅広く用いられます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血の不足を補い、巡りをよくして、身体を温める漢方です。
月経異常や更年期障害、自律神経失調症、慢性頭痛などによく用いられます。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
血の巡りをよくして、イライラや不安感を鎮める漢方です。
のぼせ気味、便秘しやすい、頭痛、不眠などにも用いられます。
まとめ
本来身体の働きを支える血ですが、流れが悪くなり瘀血体質になることで万病の元になってしまいます。運動を取り入れて血の巡りをよくしたり、オススメの食材やお灸を日々の生活に取り入れて瘀血体質を改善していきましょう。
それでも中々改善しない場合は、当店のような東洋医学専門の鍼灸院で施術をうけることで、身体の機能を高めていくことも必要です。お身体の不調でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。