こんにちは、国分寺院 院長の中澤浩太朗です。
今回お話しさせていだだく内容は、次のような症状がある方に特に読んでいただきたい内容です。
- 疲れやすい
- 元気がでない
- 眠い
- だるい
東洋医学の考えではこのような症状がある状態を、「気虚(ききょ)」と言います。
気の不足「気虚」とは?
気というものは、生命活動の源になるエネルギーと考えています。しかし、気が不足して生命力が低下した状態になると、様々な不調が現れます。
気虚の状態になると次のような症状を感じる方が多いです。
- 元気がなく、疲れやすい
- 活発に活動できない
- 呼吸が浅い
- 風邪をひきやすい
- 汗をかきやすい
- 下痢をしやすい
- 昼間から眠気がする
- 顔色が悪く、肌のハリがない
- 食後もたれやすい
- 気持ちが落ち込みやすい
気がなくなる2つの原因
身体の中の気がなくなる原因としては、次の2つがあります。
- 過労やストレスで過剰に消耗してしまう
- 消化吸収の低下により気を充分に作ることができない
鍼灸で気を高める
鍼灸での治療原則として、以下のように五臓の機能を高めていきます。
- 先天の気(生命力の塊)を貯蔵している腎を高める
- 外気を取り込む肺の働きを高める
- 食物からの気を吸収する脾を高める
おすすめのツボをご紹介
以下のツボにセルフケアとしてお灸をすると効果的です!
ご自宅でもできますので、ぜひ一度お試しください。
①湧泉(ゆうせん)
名前の通り、ここを刺激することでエネルギーが湧くツボです。
毎日続けてお灸をしていると生命エネルギーが高まって慢性疲労がなくなり、体がスッキリと軽くなります。
②足三里(あしさんり)
万能ツボの足三里には、胃の働きを良くする効果があります。
消化器の機能を助け、体のだるさを解消します。
③中脘(ちゅうかん)
胃の働きがよくなり食べものの消化力がアップし、からだにエネルギーがチャージされやすくなります。
気虚を改善するためにオススメの食材
野菜類
かぼちゃ、しょうが、きのこ、じゃがいも、さつまいも、しょうが、しそ
穀類
うるち米、もち米、こむぎ、だいず
魚介類
サケ、サバ、イワシ、タイ、ブリ
肉類
鶏肉、牛肉
控えたい食材
体を冷やすものや消化の悪いもの、白砂糖や乳製品の食べ過ぎには注意が必要です。
代表的な漢方
補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
全身倦怠感、食欲不振、不安感
人参湯(ニンジントウ)
冷え性、胃腸の機能を高める、食欲不振、咳
小建中湯(ショウケンチュウトウ)
胃腸虚弱で疲れやすい、冷え、手足のほてり
気虚について【統括院長の解説動画】
まとめ
症状が当てはまる数が多いほど、気虚の状態ということになります。
気虚にオススメの食材を取り入れたり、セルフケアでお灸をする、ゆっくり休むことや好きなことをしてリフレッシュすることも大切です!
それでも、中々改善しない場合は、鍼灸治療を併用して身体の機能を高めてあげることが必要です。
ぜひ参考にしていただき、日々の生活にお役立ていただけると嬉しいです。