- 小指や薬指が痩せてきた気がする
- 小指や薬指が痺れて箸が持ちづらい
- 肘を伸ばして手を握ると肘がいたむ
これらの症状を訴えて整形外科を受診すると、肘部管症候群と診断されることがあります。
肘部管症候群はおもに20~50代の方に起こる疾病で、症状が酷くなると生活動作に大きな支障をきたします。
肘部管症候群の治療はおもに整形外科で進めることになりますが、実際のところ治療により「すっかり症状がよくなった」という方はそう多くはいようです。
では、どうして肘部管症候群は病院で治療しても改善しないのでしょうか?
今回はその理由について、東洋医学の視点を交えながらご説明していきます。
肘部管症候群の症状
肘部管症候群になると小指や薬指に痛みや痺れを感じます。また、開いたり閉じたりする動作に支障がでるため服のボタンをかけづらくなり、小さなものを握りづらくなります。
また、手や指先が痺れることで、水をすくう動作ができなくなるため、洗面所で顔を洗う動作などにも苦労するようになります。
急性期は手に痺れや痛みがでる程度ですが、症状が慢性化すると小指や薬指をうまく広げることができなくなり、最悪の場合、指が変形することもあります。
そのほか肘部管症候群に大きく関係する尺骨神経は、手の多くの神経や筋肉を司っているため、症状が進行すると手全体の筋肉が衰えてしまいます。
整形外科ではおもに、ビタミン剤(ビタミンB12)や消炎鎮痛薬の内服がすすめられ、症状が改善しない場合は手術となることもあるようです。
肘部管症候群の主な原因
肘の内側には上腕骨内上顆(じょうわんこつないじょうか)という、くるぶしがあります。そして上腕骨内上顆中の後部には「肘部管」と呼ばれるパイプ状の器官が存在します。
肘部管の中には小指や薬指の神経をつかさどる尺骨神経が通っており、ここに何らかの圧力がかかることで痛みや痺れが発生するのが肘部管症候群です。
肘部管症候群を発症しやすい方
肘部管症候群の症状は次のような方に多くみられます。
- 野球やテニス、柔道など肘を酷使するスポーツをする方
- 大工や工場作業者など日常的に重たいものを扱う方
- 過去に肘を骨折した方
この他にも加齢のよるもの、良性のガングリオン嚢腫(のうしゅ)が原因となり、肘部管症候群になる場合があります。
現代医学では肘部管症候群は改善しない?
西洋医学では原因不明
現代医学では原因を特定できない疾病に対して「~症候群」という病名をつけます。
それは病院を訪れる患者の約8割が、
- レントゲン
- MRI
- 電気検査やエコー検査
などの検査での所見と自覚症状が一致しないからです。このことは整形外科学会でも正式に発表されています。[脚注1]
つまり、肘部管症候群含めて「~症候群」と名が付く病気の原因は、現代医学の技術では分からない可能性が高いのです。
病院では原因が特的できないまま、治療を開始するケースが多々あります。また、「肘や手の痺れが首からきている」と誤診され、見当違いの治療をすすめられるなども過去にありました。
薬や手術のリスク
整形外科での
- 投薬による身体への影響
- 手術のリスク
も気にすべき点でしょう。
肘部管症候群の治療には、主に鎮痛薬や神経再生薬が用いられます。鎮痛薬の服用は胃腸に負担がかかり、また長期の内服により肝臓機能が低下することも考えられます。
また必ずしも成功するとは言い切れない手術のリスク。そして手術が成功しても症状が一向におさまらないとこともあるようです。
現代医学における肘部管症候群の治療は、決して最適とは言えないことを理解していただけと思います。
東洋はり灸院の鍼灸を奨める3つの理由
肘部管症候群なら東洋医学一筋の鍼灸が有効です。その理由を説明していきます。
1.東洋医学なら原因がわかる
機械が介在せず、人が人を見る医学が東洋医学です。そのためレントゲンやMRIでは確認できない動的な検査が可能です。
独自の問診や検査により、肘部管症候群の直接的な原因をみつけて施術をすることが可能です。
東洋はり灸院は東洋医学の鍼灸に特化した、希少な(業界で約2%)鍼灸院です。病院での治療で改善がみられない方も諦めずに東洋はり灸院にお越しください。
2.「不通即痛」という考え
「からだを巡る気血の流れが滞ると痛みがでる」というのが東洋医学の不通即痛の考え方です。肘部管症候群を引き起こす原因も、まさにこれに当てはまります。
東洋はり灸院では気血の巡りをつかさどる肝の機能を高めるため、「合谷」と呼ばれる経穴(ツボ)を中心に施術します。また原因が小腸にある場合、必要に応じて適切な鍼灸を施します。
3.症状は着々と改善していく
東洋医学による鍼灸は、薬のように即効性はありません。ですが、ダイエットや筋トレと同じように少しずつ効果を実感していけるでしょう。
鍼灸や漢方など、東洋医学は一歩ずつ進んでいくのです。人間の体は90日サイクルで細胞が生まれ変わりますので、焦らずに根本改善を目指していきましょう。
そして、肘部管症候群は若い方や、発症してからの期間が短い方ほど症状が早くよくなります。
そのため早い方では3~5回ほどで効果を実感し、6~12回ほどの継続的な施術で症状がかなり改善していくと思います。
もちろん、人によって個人差はございますが、一つの目安として考えていただければと思います。
痛みや痺れのない快適な日々へ
いかがでしたか?
今回は、肘部管症候群についてお話しさせていただきました。
肘部管症候群の症状に悩む、実に8割の方は肘以外に原因があります。そのため肘だけを治療する現代医学では思うように症状が改善しないことをご理解いただけたと思います。
東洋はり灸院は、からだ全体を総合的に施療する東洋医学専門の鍼灸院です。今現在、肘部管症候群でお悩みの方は、ぜひ東洋はり灸院にご相談ください。
つらい症状を和らげて健やかな毎日を手に入れて頂けるよう、全力でサポートさせていただきます。
■脚注1(参考サイト)