ある日突然ポツンとできてしまうニキビは、誰でも一度は経験するとてもポピュラーな肌トラブルのひとつです。ただニキビと一言でいっても、種類やできる原因は人それぞれ違うため正しいケアができていない人も少なくありません。
治ってもまたくり返しできてしまうニキビにお悩みの方は、東洋医学の鍼灸で体質から改善するのがおすすめです。
ここでは東洋医学の視点から、ニキビの原因と改善法について解説していきます。
ニキビはどうしてできる?
ニキビは皮脂の過剰分泌と、何らかの原因により角質が厚くなって毛穴をふさぎ、皮脂が皮膚表面に流れなくなることで発症します。なぜぷっくり膨れてしまうかというと、毛穴がふさがっても皮脂が分泌されるので内圧が上がって隆起してしまうからです。
皮脂は肌の常在菌であるアクネ菌にとって栄養分となるため、菌が増殖して炎症反応を起こしてしまいます。この程度によりニキビは、次の4つに分類されます。
- 白ニキビ
- 黒ニキビ
- 赤ニキビ
- 黄ニキビ
原因不明といわれる大人ニキビとは?
ニキビというと若い人やオイリー肌にできやすいイメージを持たれがちですが、20代を過ぎてできる大人ニキビは10代までのニキビとは違う特徴がいくつかあります。それはあごにできやすく治りにくい、さらに跡が残りやすいということです。
また、オイリー肌の人でなくてもできることもあり、慢性化しやすい傾向にあります。
大人ニキビは睡眠不足やストレス、ホルモンバランスの乱れなどが原因として考えられています。しかし大人ニキビの原因は複雑で、残念ながら医学的にはよくわかっていない部分も多いのです。
多くの人はそこで治療を諦めてしまうかもしれませんが、東洋医学ならニキビ改善の糸口をつかむことができます。なぜなら東洋医学は原因不明の症状に強い、森を見て木を治す医学だからです。
ニキビを東洋医学的に捉えると原因が見えてくる
東洋医学は身体をひとつなぎに捉え、総合的にみることを大切にしています。
例えば西洋医学の場合、ニキビができたら皮膚科にいって炎症を抑える治療しかされないでしょう。しかしそれは対症療法にすぎず、なぜニキビができたのか根本の原因は解消されていません。
東洋医学では臓腑を5つに大別(肝・心・肺・脾・腎)し、ニキビの原因となる臓腑の機能を向上させることで相対的にニキビを改善させていきます。
ニキビができやすい人というのは、それ以外にも手足の冷えや肩こり、生理痛などの不調を抱えている方が多いです。これらの不調も五臓にアプローチをかけることで体質そのものが改善され、合わせて良くなっていきます。
病院ならばこういった場合、ニキビは皮膚科、肩こりは整形外科というように診療科を転々としなければなりません。
しかし東洋医学であれば身体を総合的に診断して施術を行うため、さまざまな不調の改善はもちろん、再発しない身体づくりまでできてしまうのです。これは東洋医学の大きな強みといえるでしょう。
当店のニキビの施術について
ニキビへ鍼灸を施す場合、基本的な施術法としては「円皮鍼」という小さい鍼をニキビの下にくぐらすように刺していきます。そうすることで肌の新陳代謝を高め、ターンオーバーを促して肌を整えることができます。
ですがこの施術だけではニキビが改善しても一時的ということが多いのです。なぜなら体質が変わっていないからで、再発をくり返してしまいます。
当店では東洋医学に基づき、根本からアプローチをかけていきます。
ニキビと肝臓の関係
体質改善のためには五臓六腑の機能を向上させ、内側から身体を整えていく必要があります。この五臓六腑のうち、ニキビの場合は肝臓が深く関連しています。
肝の働きが弱まると血が浄化されずに汚れてしまい、流れも悪くなってしまいます。このような状態を瘀血といい、瘀血状態だとニキビができやすくなるのです。
また、肝は皮脂の過剰分泌と関わるホルモンバランスや、肩こり腰痛、頭痛に生理痛といった不調にも関わりを持ちます。そのため、肝のバランスを整えて体質改善をすることで、このような不調も合わせて快方へ向かうのです。
ほかにも便秘やストレス、食事といった生活習慣などもニキビと関わっていきますので、日常生活のアドバイスも行っています。
このようにニキビの施術といっても、そのほかの症状も含めた全身の状態を診て整えながらトータル的に症状を改善へと導いていきます。
身体を内側から整え、ニキビ知らずの美肌へ!
ニキビができると化粧ノリも悪くなり、それだけで憂鬱になってしまうものです。ニキビは身体の内側である臓腑を整えることで改善するのはもちろん、再発しにくい肌へ生まれ変わります。
東洋医学の鍼灸は、ニキビのできない肌への体質改善を得意としています。ぜひくり返すニキビにお悩みの方は、当店の鍼灸施術をお試しください!