鍼灸というと、やはり肩こりや腰痛、頭痛などにお悩みの方が多くいらっしゃいます。その中でも腰痛はいろいろなタイプがあり、効果的な施術方法やポイントなども症状によってさまざまです。
そこで今回は腰痛の改善法について、東洋医学の視点から詳しくお話ししていきます。
腰痛の原因について
腰痛というのは実に色々なタイプがあり、原因の特定も難しいといわれています。例えば、西洋医学で腰痛を診断する場合、レントゲンを撮って問題がないと、湿布薬だけを処方しておしまいということがあります。ですが、腰痛の原因を取り除かなければいくら湿布を貼ってもその場しのぎのため、腰痛はくり返すばかりです。
整形外科学会が発表していることですが、実は整形外科を受診する患者さんの約80％は画像と症状が一致していないといわれています。
腰が痛くて病院に行ったにもかかわらず「何も問題ありません」と言われるのはよくある話ですが、原因があるから痛みがあるわけであって何もないわけはないのです。しかし、その原因を残念ながら西洋医学では特定することができません。
一方、東洋医学の視点から腰痛を捉えると、原因をはっきりと見つけ出すことが可能です。
東洋医学では腰痛の原因を「不通即痛(ふつうそくつう)」と考えます。これは「循環が悪いから痛みが出る」という意味の言葉です。
この循環はいくらレントゲンで撮影しても、決して写すことはできません。また人間はいつでも動いているため、レントゲンのような静止画像ではどこに原因があるかなど、わかるはずがないのです。
例えば、照明をつけるためには電球と配線、電気が必要ですよね。でも明かりがつかなくて故障している状態のときに、照明の画像を見て「電球も新しいし配線も通っているので異常ありません」というのが整形外科の現状です。
東洋医学の場合、電気がつかなければこう質問します。「電気代はちゃんと払っていますか？」このように、まずは電気がちゃんと通っているかを確認するのです。
不通即痛の「通らざれば即ち痛みが出る」というのは、電気が通っていなければ照明はつかないということを意味します。つまり、目に見える情報だけがすべてではなく、しっかりと身体の内側まで捉えなければ原因を突き止めることはできないのです。
なぜ滞りが起きるのか
不通即痛という言葉の通り、わたしたちの身体は気(エネルギー)や血流が滞ることで痛みが起こります。そして、この滞りの原因は内臓にあると考えるのが東洋医学です。
先ほどの例えでいうなら照明がつかないことが腰痛で、電球が腰、東京電力の電気が内臓となります。元々の電力供給が不足していれば腰まで電気が通らないので、照明は点滅したりつかなかったりと不具合が起こります。つまり、腰痛とは電力不足のサインともいえるわけです。
東洋医学は、内臓の働きを高めることができる唯一の施術だと思います。また、食事の指導などにより身体を体質改善することで、腰痛をくり返さないようにしていくことも可能です。
さらに東洋医学では、身体の循環もとても大切にしています。例えば整体やマッサージなどは、その場で楽になっても時間が経つとまたしんどくなることがよくありますよね。これは揉むことで一時的に循環がよくなって腰痛が軽減しているだけで、身体の循環能力は変わっていないため、しばらくするとまた痛みが再発してしまうのです。
しかし、本来は内臓の働きによって自動で循環させられるものなので、鍼灸施術で巡りを改善することで症状の出ない身体をつくることができます。なかなか腰痛が治らないとお悩みの方は、ぜひ一度東洋医学の世界へ足を運んでいただきたいと思います。
血の巡りが悪いと他にも症状が出る
腰痛以外にも、以下のような症状はすべて血の巡りが悪いことが原因で起こります。
- 爪に縦線が入る
- 乾燥肌
- 足がつりやすい
- 髪の毛が細くなってきた
- 髪の毛にコシやツヤがない
- 眼精疲労
身体のエネルギー源である血液がしっかりまわらないと、こうした症状が発症されます。
東洋はり灸院では腰痛の方を施術する際、鍼を打つのは腰ではありません。これは腰痛の原因は腰ではなく内臓にあるためで、内臓の機能を向上させるツボに鍼を打つのです。
火のない所に煙は立たぬとはよく言ったもので、症状はすべて煙でしかありません。内臓が強くなり、血がしっかりと体内に回るようになれば爪や髪、目、腰などもまとめてよくなります。逆にいえば腰が痛いからといって、腰にだけ鍼灸施術をしていてはいつまでたってもよくならないということです。
統括院長であるわたし自身、整形外科やカイロを経て鍼灸に従事していますが、慢性病や腰痛の改善に関しては圧倒的に鍼灸が有効だと思っています。
【動画解説】腰痛について
腰痛について、当グループ代表が解説した動画もございます。ぜひご覧ください。
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腰痛改善なら東洋医学専門の鍼灸院へ！
整形外科を受診しても腰痛の原因がわからない方は、東洋医学専門の鍼灸院なら原因が特定できますので、ぜひお試しください。
大切なのはマッサージと鍼灸を併用しているところではなく、「東洋医学専門」ということです。
実はマッサージと鍼は根本的な理論がまったく異なります。例えるなら、お寿司屋さんでお好み焼きを出すようなものです。本来まったく別のジャンルの料理として存在しているものを一緒に提供しては、なんだかどちらも美味しくなさそうに感じますよね。そういった鍼灸には、東洋医学が積み重ねた4000年以上の歴史の重みはないと考えてください。
もし本当に腰痛を改善されたいのであれば、東洋医学専門の鍼灸院で施術を受けられることをオススメします。もちろん、東洋はり灸院も施術者全員が国家資格を有する鍼灸一筋の東洋医学専門院です。
慢性的な腰痛にお悩みの方は、ぜひお気軽に当店までご相談ください。
