女性が思春期を迎えると毎月起こる月経(生理)ですが、月経の度に生理痛で苦しんでいる女性はとても多いですよね。生理痛があることにあまり疑問を持たず薬を飲みながら耐えている方もとても多いと思います。
でも、生理痛があるのは普通ではありません。身体に異常がある証拠です。
そこで今日は、この「生理痛」についてお話しします。ぜひ最後までご覧ください。
どうして生理痛が起こるの?
東洋医学には痛みが出る原則「不通則痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。これは滞りのあるところに痛みが出るという意味の言葉です。
生理痛のある方の多くは、瘀血(おけつ)といって血の異常が見られます。瘀血は血液がドロドロしていて流れの悪い状態を言います。つまり、子宮や卵巣、腰などさまざまな場所の血の巡りが悪くなるため、生理痛が起こるのです。
瘀血チェックリスト
- 太腿やふくらはぎ、足などに赤紫色の細かい血管が見える
- 手足が冷える
- 肩こりや腰痛、頭痛など体のどこかが痛い
- 寝つきが悪い、眠りが浅いなど不眠気味
- 顔のくすみやくまが気になる
- 経血にドロっとした塊が混ざる
オススメの養生法
①三陰交というツボに1日1回お灸をする
場所:足首、内くるぶしから指4本分上
三陰交(さんいんこう)は「肝経・脾経・腎経」といった女性にとって重要な3つの経絡が交わるツボ。婦人科系疾患には必須のツボといわれています。
このツボを刺激すると骨盤内の血の巡りがよくなりますし、足首にあるので冷え性の方にもオススメです。
②生姜紅茶を飲んでサラサラ血液に
生姜は血液をサラサラにし、身体を温めます。腸の働きもよくし、便秘や下痢解消、美肌など女性には嬉しい効果もたくさんあるのです。
また、紅茶にも身体を温める効果があります。一緒に摂れる生姜紅茶は巡りの悪い身体にはもってこいの飲み物です。
③お風呂でリラックス
生理中でもゆっくり湯船に浸ると子宮などの内臓もしっかり温まります。また、イライラしたり精神的に不安定になときは、1日の終わりにリラックスタイムを楽しみましょう。
とくに、ベッドに入る2時間前までに済ますとうまく体温が下がり眠りに入りやすくなるのでオススメです。
最後に
これから寒い季節になり、気温も下がると身体は冷えやすく、巡りも悪くなります。生理痛は病気ではないからと放っておくと、将来婦人科疾患や不妊症につながることもあります。日頃からしっかりケアをして、生理痛のない健康な身体を目指しましょう!
もちろん、東洋はり灸院でも鍼灸施術でサポートいたします。お気軽にご相談ください。