アトピーの改善期間は?3ヶ月経っても兆しがない時の原因【鍼灸師解説】

アトピーの改善法

東洋はり灸院 統括院長の石丸です。

今回はYouTubeの視聴者の方からいただいた、アトピー性皮膚炎についての2つのご質問に対する回答をしていきたいと思います。まずは1つ目のご質問です。

質問内容①

Q&A

アトピーで整体に通っています。もともと1年はかかると言われていますが、8か月経っても良くなるどころか、今まで出てこなかったところにも湿疹が出てきて悪化するばかりです。ステロイドは2年前からまったく使っていません。これはまだ毒出し段階ということでしょうか?このまま整体を続けていたら、良くなる可能性はあると思いますか?鍼灸ならもっと早く効果は出ますか?

動画解説「アトピーと食の深い関係」

※施術効果には個人差がございます。

食生活の見直し

食生活

アトピー性皮膚炎に限らず、皮膚症状は非常に厄介で、一筋縄では改善しないケースが多いと思います。当店では、皮膚症状の改善には食生活の見直しが必要だと考えています。

滋賀県にある大津石山院の吉澤院長も、もともとはひどい皮膚症状に悩まされていました。しかし、10年以上前にビーガンになってからは、皮膚症状が出なくなったそうです。動物性たんぱく質を摂取すると、皮膚症状が再発することもあるため、吉澤院長は今後もビーガンの生活を続けていくことと思います。

もちろん、すべての人が吉澤院長のように徹底しなければ絶対に改善できないわけではありませんが、皮膚症状の改善には食生活の見直しが不可欠だと考えます。

以前もお話ししたかもしれませんが、とある漢方の名門病院のホームページには、「白砂糖を摂取している方は来院をご遠慮ください」と記載されています。アトピー性皮膚炎で漢方薬の処方を希望する方で白砂糖をとっている方は改善が難しいため、来院を控えてほしいという意図があるようです。

このように、皮膚の症状には口にするものが大きく影響していると考えられます。

皮膚は体のゴミ捨て場

ゴミ捨て

私が皮膚症状の改善において、食生活の見直しが不可欠だと考える理由の1つに、東洋医学では「皮膚は体のゴミ捨て場」と考えられていることがあります。

食べ物に注意し、不要なものを取り入れなければ、体内にゴミはたまりません。これに加えて、鍼灸や漢方で五臓六腑の機能を高め、浄化能力を向上させることで皮膚症状の改善が期待できます。

実際には、何を食べても皮膚症状が出ない人もいます。しかし、今回の質問者様は皮膚症状が出ているため、皮膚症状が出ない体をつくることが必要です。そのため、当店の方針としては、まずは食事に気をつけ、体の機能の向上を図ることが皮膚症状の改善につながると考えています。

毒出し期間と整体

アトピー

毒出し期間かどうかについては、実際にお会いして詳しくお話ししないとわかりません。ただし、質問者様が8か月間、徹底して食生活の見直しを行っているのであれば、毒出し期間は終わっている可能性が高いと思います。

一方で、徹底できていない場合は、整体で行っている施術の効果が少し乏しいのかもしれません。ただ、私の中では「整体でどのようにアトピー性皮膚炎が改善するのか」という疑問もあります。整体と一口に言ってもさまざまな種類があり、世の中には私の知らない改善法も数多く存在します。そのため、担当の整体師が優秀な方であれば、このまま続けても良いかもしれません。

ただ、私の専門は鍼灸・漢方なので、もし私が質問者様の症状を担当させていただく場合は、食事指導と鍼灸・漢方で改善を図ります。漢方薬をご検討される場合は、自費の漢方は比較的高額になることが多いため、保険適用の漢方専門の医療機関を探して行かれることをオススメします。

また、整体よりも鍼灸の方が適しているかどうかは、担当の整体師の技量や改善の実績によるところが大きいと思います。さらに、そもそものやり方が質問者様に合っているかも関係してくると思います。

1つ目のご質問の回答はこのようになります。それでは、2つ目のご質問にお答えしたいと思います。

質問内容②

Q&A

私はアトピーで鍼灸治療をしています。そこでは、脈診流経絡治療です。毎回、証をとり治療をしてくださいますが、3か月経過して悪化し続けています。これが改善の兆しが出る前なのか、治療の方向性が違うのか判断できません。治療開始から兆しが出るまで、どのくらいの期間が多いですか?症例では早くに改善したものをあげたくなると思いますが、現実はどんな感じでしょうか?また、なかなか兆しが見えない場合、何を逃しているパターンが多いと感じますか?

動画解説「アトピー改善の秘訣とは?」

※施術効果には個人差がございます。

皮膚症状の改善方法

漢方

1つ目のご質問でもお答えしたとおり、アトピー性皮膚炎を含む皮膚症状は、なかなか一筋縄ではいきません。くり返しになりますが、当店では皮膚症状の改善には食生活の見直しが重要だと考えています。また、食生活に加えて鍼灸・漢方で五臓六腑の機能を高め、排毒や浄化の作用を促進することによって、皮膚症状は改善していくと思います。

体が変わるまでの期間

人体模型での説明

改善の兆しが出るまでの期間については、私の感覚では、体が変わる目安はおよそ3~4か月です。

特殊な例として、過去に担当した男性で断食を行った方がいらっしゃいましたが、その方は約10日間の断食で変化が見られました。断食のように強いきっかけを与えることで、変化が現れるまでの期間が短縮されることもありますが、一般的には3~4か月程度で体は変わると考えてください。

便通と婦人科系が重要

腹痛

また、なかなか改善の兆しが見えない場合についてですが、質問者様は脈診流の経絡治療を受けているとのことです。ただし、同じ経絡治療でも流派はさまざまであり、施術者の経験や技量によっても効果に差が生じる可能性があります。

これを踏まえたうえで、改善が見られない際に見落としがちなポイントがあります。質問文からは質問者様が男性なのか女性なのかはわかりませんが、私がアトピー性皮膚炎のお客様の施術をする際に、もっとも重視することは便通です。

東洋医学では、肺・大腸・皮膚はつながっていると考えられているため、大腸を整えることで皮膚症状の改善が期待できます。とくに便秘の場合は、便秘を解消することで毒素を排出できます。

過去に担当したお客様の中には、便通の改善によって皮膚症状が劇的に改善された方もいらっしゃいます。便秘と下痢をくり返す方も多いですが、大腸の状態を安定させることで皮膚症状が改善されるケースは少なくありません。また、女性の場合は婦人科系を整えることも効果的です。改善の兆しが見えない場合は、便通と婦人科系を整えることにも注目してみると良いかもしれません。

おわりに

カウンセリング

いつもお話ししていますが、東洋医学では全体をとらえて症状の改善をはかります。「森を見て木を治す」ように、その他の症状も考慮しながら施術をすることで、より高い効果が得られるのです。

改善の兆しが見えないと、不安を感じられることもあるかと思います。ぜひ今回の回答を参考にしていただければ幸いです。ご質問いただき、ありがとうございました。

より詳しいアトピーの鍼灸については、次のページをご覧ください。

アトピーの鍼灸について