コロナ禍でマスク生活が続くようになってから、「シワやたるみといった肌トラブルが気になるようになった」という声をよく耳にします。肌のお悩みは女性の大敵ですが、とくにほうれい線が目立つと年齢よりも老けて見えてしまいがちです。
女性スタッフの私も最近、ほうれい線にファンデーションが溜まるのが気になるようになりました。そこで今回は、どうしたらほうれい線が薄くなるのか、現役鍼灸師がすぐにできるほうれい線対策についてお話しします。
肌サイクルのしくみ
私たちの肌は表面から表皮、真皮、皮下組織の順に大きく分けて3層構造になっています。ターンオーバーという言葉をよく耳にすると思いますが、これは肌の再生のサイクルを意味し、主に行われているのは表皮です。
表皮は下から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「透明層」「角質層」と複数の層から成り立ち、一番下の基底層で日々新しい細胞が生まれています。生まれた細胞は次々と生まれてくる細胞に押し上げられ、約14日後に角質層へとたどり着くとさらに約14日後、肌の表面へと押し上げられた細胞が垢となり剥がれ落ちます。
ターンオーバーは20代だと約28日、30代で約40日、40代で約45日、50代になると約55日と、加齢とともに長くなっていくのが特徴です。また、肌のハリは真皮にあるコラーゲンやエラスチンという膠原繊維（こうげんせんい）によって保たれます。これがわたしたちの肌が生まれ変わるサイクルのしくみです。
ほうれい線ができるのはなぜ？
筋肉の衰え
顔には表情筋という筋肉がいくつもあります。表情筋は口や目、眉などを動かすことでつくられますが、マスクをしているとつい無表情になりがちです。無表情により表情筋が衰えると、頬がたるんでほうれい線ができやすくなります。マスク生活になってからほうれい線が気になるという方は、これが原因かもしれません。
肌の乾燥
肌が乾燥すると、ハリや弾力が低下してシワになりやすくなります。また、乾燥している肌は乾いた紙のような状態なので、乾燥肌だとシワがより深く刻まれるため要注意です。乾燥は紫外線や栄養バランスの乱れ、睡眠不足、喫煙など肌のターンオーバーが乱れることで起こり、ほうれい線を生み出すきっかけとなります。
加齢（かれい）
真皮にあるコラーゲンやエラスチンといった膠原繊維は、加齢とともに減少します。そのため真皮が薄くなるのでシワができやすくなり、ほうれい線の原因となります。
その他
うつむきがち、片方の口でものを食べる、同じ方向ばかり向いて寝るといったクセがある方も、皮下脂肪が垂れてくるのでほうれい線ができやすくなります。
オススメのほうれい線 セルフケア法
①保湿（ほしつ）
化粧品は値段の高い物=自分にとってよい物とは限りません。自分の肌に合う化粧品を見極め、たっぷり使いましょう。
②紫外線対策
日差しの強い夏の日だけでなく、冬場やくもりの日の紫外線も侮れません。紫外線対策は毎日の積み重ねが重要です。日焼け止めや帽子、日傘をしっかり使って紫外線から肌を守りましょう。
③表情筋を鍛える
表情筋を鍛えるためにお口の体操をしてみましょう。口を縦と横にイーウーイーウーと動かして口の周りの口輪筋を鍛えたり、口の内側からほうれい線を舌でなぞるように動かしたりする運動がオススメです。
④ビタミンB群を摂る
皮膚や粘膜の健康に関わる栄養素はビタミンB群です。レバーやうなぎ、カツオ、まぐろ、卵、納豆などに多く含まれているので積極的に摂るようにしましょう。
ほうれい線のケアは美容鍼灸がオススメ
実は、ほうれい線対策には美容鍼灸が非常に有効です。美容鍼は肌に小さな傷をつけることで、肌の再生を促します。同時にターンオーバーも促進され、ハリやたるみに重要なコラーゲンやエラスチンの産生も促されます。
当店の美容鍼灸はお顔への鍼灸だけでなく、全身をみて身体が本来持つ力をアップさせる施術も同時に行うのが特徴です。そのため、全身の気血の巡りがよくなり、より高い効果が望めます。また、美容外科などで受ける美容医療とは違いダウンタイムもありませんので、日々の生活に取り入れやすいのもメリットです。
個人差はありますが、実際に当店の美容鍼灸を6回受けてただいたお客様から「ほうれい線が気にならなくなってきた」「ほうれい線にファンデーションがたまらなくなってきた」といった喜びのお声を頂いております。
ほうれい線はセルフケアと美容鍼灸で撃退！
ほうれい線は日々のセルフケアと合わせて、肌の再生を促す美容鍼灸を行うと効果的です。美容鍼灸は全身の調子を整えるため、肌質改善のほかにも血流アップなどの相乗効果が期待できます。
ほうれい線にお悩みの方はぜひ一度、当店までお気軽にご相談ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
