
こんにちは。今回はお茶についてお話ししていきます。
お茶は中国から発祥し、アジアやヨーロッパなど世界中で親しまれている伝統文化です。身体を元気にしたり、不調を取り除いたりしてくれる自然の産物でもあります。
上手に飲んで健康な身体作りを目指しましょう!
お茶の種類

お茶は、茶葉の葉や茎を加工して作られており、多くのお茶は実は同じ茶葉で出来ています。加工法や手法によって大きく分けると3つの種類に分類され、以下のように名称が決まります。
- 茶葉をそのまま乾燥させたもの→「緑茶」
 - 発酵させたもの→「紅茶」
 - 一度乾燥させた後から発酵したもの→「烏龍茶」
 
そして、それぞれのお茶によって、身体に及ぼす働き(属性)も以下のように変わります。
- 緑茶→身体の熱を冷ます(涼属性)
 - 紅茶→身体を温める(温属性)
 - 烏龍茶→どちらにも偏らない中間的なもの(平属性)
 
つまり、
- 暑がりタイプは緑茶
 - 冷え性タイプは紅茶
 - 日常的に飲むお茶は烏龍茶
 
と簡単に覚えておくといいですね。
症状別 オススメのお茶

①暑がりタイプは涼属性のお茶を

緑茶(りょくちゃ)
緑茶にはさまざまな種類があります。香りや味の好みで選び飲むと楽しむことができます。(玉露、煎茶、新茶など)
麦茶(むぎちゃ)
麦は陰の性質を持ち、身体を冷やします。
こんな症状の方へ
- 口臭が強い
 - 口の中に苦い味がする
 - 暑がり、火照り気味
 - 便秘や痔を繰り返す
 - 乾燥肌
 - 口や喉の乾燥
 - 熱中症になりやすい
 - 黄色い痰や鼻水が出る
 - 揚げ物や炒め物
 - 焼き物をよく食べる など
 
効果
- 身体の熱を冷まし、身体を潤す
 - 暑さによる症状(暑邪)の解消する
 
※冷え性タイプの方は控えましょう。
②冷え性タイプは温属性のお茶を

紅茶(こうちゃ)
紅茶にもさまざまな種類がありますが、味や香りなど好みに合わせて飲んでみるといいですね。また、生姜を一緒に採るとより身体を温める働きが高まります。
中国では、「夏に生姜を食べるといい」といわれています。夏は体内の陽気が外へ発散する方向へ働き、陽気を消耗しやすくなります。さらに、エアコンや冷たい飲食物によって身体が冷えるので、冷えが侵入しやすくなる夏こそ身体を温める必要があるのです。
注意点としては、夜に飲むと睡眠や代謝に悪影響を及ぼす可能性があるので、朝か昼に飲むようにしましょう。
※暑がりタイプの人は、イライラや不眠、目や口の乾きなどの症状が出ることがあるので控えましょう。
梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)
梅醤番茶とは、三年番茶と醤油と梅干しを混ぜて作るもので、身体を温めてくれます。
なるべく農薬不使用で、無添加のものを選ぶといいですね。
こんな症状の方へ
- 寒がり
 - 冷え性
 - 血行不良
 - むくみ
 - 風邪の初期(寒気がする、透明な鼻水や痰が出る)
 - お腹が冷たい
 - 下痢しやすい
 - 胃腸が弱い
 - 消化不良 など
 
効果
- 身体を温めて血行促進する
 - 消化器(脾胃)の働きを高めて、消化を促す
 - 体内の寒気や湿気を追い払う
 
※暑がりタイプは控えましょう。
③日常では平属性のお茶を

烏龍茶(うーろんちゃ)
烏龍茶は、二日酔いや食べすぎ、脂っこいものを食べた時にも飲むとよいとされています。消化を促し、油の吸収を抑え、身体を潤し、消化不良などで身体に溜まったものを下へ降ろす働きがあります。
※産地や発酵具合によって多少属性に傾く場合もあります。
 ※空腹時に飲むと胃腸に強い刺激がかかるので控えましょう。
三年番茶(さんねんばんちゃ)
三年番茶とは、その名の通り、三年間太陽の光を浴びて育ったお茶のことです。陽の力が強いため、平属性でありながらも身体を温める温属性に偏った性質をもっています。ちなみに、国分寺院のスタッフは毎日この三年番茶を飲んでいます!
④これからの梅雨(湿気の多い)時期に
- 小豆茶
 - ハトムギ茶
 - とうもろこしのひげ茶
 - 黒豆茶
 - 烏龍茶
 
梅雨の時期は、外気の湿気が身体の中に入り、悪影響を及ぼします。
むくみや痰が出る、身体が重だるく関節が痛むなどといった症状がある方はぜひ取り入れてみてください。
おわりに

今回は、さまざまな代表的なお茶についてご紹介しました。普段飲んでいるお茶がどんな性質を持っているのか、これを機に一度調べてみてはいかがでしょうか。
体質に合わせたお茶を飲んで、健康に近づきましょう!

