こんにちは。東洋はり灸院 国分寺院の鯰江です。
本日は、隠れ冷え性についてお話しさせていただきます。
特に女性の方必見の内容になっております!ぜひ最後までご一読いただけると嬉しいです。
まずは冷えを自覚することが大事!
冷え性の厳密な定義はありませんが、東洋医学では体内循環の偏りがあることと考えています。特に女性のカラダは、男性より筋肉量が少ないため、冷えやすい傾向にあります。
東洋医学では「冷えは万病の元」と言われているように、身体を温めることで長年悩んでいた不調が改善することもあります。まずは自分が冷え性であることを認識することが体質改善の第一歩です。
健康なカラダへのはじめの一歩として、冷えをなくすことからはじめましょう。
隠れ冷え性とは
「手足が冷たくないから私は冷え性ではない」と思っているとしたらそれは勘違いかもしれません。手足が冷えている人だけが冷え性ではないのです。
次のチェックリストにひとつでも当てはまる方は、隠れ冷え性の可能性があります。
7つのチェックリスト
- 直接お腹をさわると、冷たく感じる
- よく顔がほてったり、のぼせたりする
- 胃腸が弱い
- 冷たい飲み物をよく飲む
- 平熱が35度台
- お風呂は湯船につからず、シャワーのみ
冷えを放っておくとどうなる?
冷えに対する自覚がないと冷え対策もおろそかになります。そして内臓の機能低下をまねき、次のようなトラブルの元となります。
- 婦人科疾患(生理痛や頭痛、イライラ、月経前症候群、不妊症など)
- 腰痛、肩こり
- 胃腸炎
- 膀胱炎
冷えないカラダをつくるためのセルフケア
ここからは冷えないカラダ作りのためのポイントを5つご紹介します。簡単にできることからはじめてみてくださいね。
①朝、起きたら白湯を飲む
40〜50℃くらいの白湯を飲むといいです。冷えが強い時はすこし熱めをチョイスしましょう。
10分かけてゆっくり飲む
朝は胃腸が冷えていて消化機能が落ちているので、一気に飲むと胃液が薄まり逆に消化をさまたげるので注意!
慣れるとだんだん甘さを感じるようになってきますよ。
②5本指の靴下を履く
素材はシルク製が効果抜群!
綿素材の1.5倍の吸収性を持ちデトックス効果もあります。
③化学繊維(ナイロン、ポリエステル)のインナーを避ける
化学繊維の原料は石油です。静電気が起きやすく、血行を悪くする原因にもなります。
また摩擦が起きやすく肌荒れ、アレルギーの原因になるので、シルクや綿、ウール素材をオススメします。
④太い血管が通る首・手首・足首を冷やさない
手足の末端ばかり温めても、筋肉が少なくおもに骨や腱ばかりなので非効率です。
⑤蒸しタオル、湯たんぽを利用する
蒸しタオルはコリの解消や眼精疲労、ドライアイにも効果的です!
湯たんぽは保温性がとても高く、石油ヒーターに比べて乾燥もしないのでオススメです。
冷えないカラダへの食事
最後に食生活についてお話いたします。
生姜をとる
生の生姜は身体の表面を温めます。乾燥、もしくは加熱させた生姜はカラダの中から温めます。
そして生姜は生姜でも作用が変わってきます!
- 夏野菜、ナス科の野菜(ナス、トマトなど)は冷やすので要注意
- バナナやマンゴーなど暑い国で収穫される果物も冷えの元
- 白砂糖をさける
- 冷たい飲み物を避ける
季節に合わせた旬の食材を選ぶことが大切
寒い季節に取れる食材は、カラダを温める作用があります。冬の寒さに耐えれるように温める作用を持って育つのですね。
色の見分け方としては「赤黒オレンジ」は温める、「青白緑」は冷えると覚えておいてください。
おわりに
人間は亡くなるとカラダも冷えていきます。身体を温めるということは、生命を続けていくこと。あらゆる不調は冷えからとも言えますし、なによりもまずは温めることが健康につながるのです。
鍼灸は内臓のツボを使い、カラダの機能を高め、循環を良くすることを得意としています。冷えを甘く見ず、まずはご自身が冷え性があると自覚することが大切です。
冷え対策をしても中々改善しない場合は、東洋医学の鍼灸を取り入れてみることをオススメします。寒いからと縮こまって過ごすのではなく、冷えない身体を作って快適に元気よく過ごしましょう!