- 「牛乳はカルシウムもたっぷりでカラダにいい!」
- 「毎朝1杯飲むと健康によい。」
と思っている方も多い“牛乳”についてお話しします。
牛乳が引き起こす病気について
そもそも牛乳は、牛の赤ちゃんの飲み物です。そしてすべての哺乳類の中で、違う種類の動物の乳を飲むのは人間以外にいません。また、離乳期をすぎて乳を飲む動物も人間だけです。
ですので、牛乳を飲むことは自然に反しているともいえます。
牛乳が人間の体に合わない理由
実は日本人の多くは、牛乳に大量に含まれる乳糖を分解できないため、下痢や腹痛をおこしやすい体質です。
また、牛乳には多くのカルシウムが含まれているにもかかわらず、最終的にはカルシウムは体外へ排出され、骨や歯ももろくなってしまうのです。
アメリカのハーバード大学による約10万人を22年間追跡調査した研究では「10代の時にコップ1杯の牛乳を飲むごとに、大腿骨骨折のリスクが9%ずつ増加する」という結果も発表されています。
さまざまな病気の要因になる
牛乳は妊娠中の牛からも搾乳されているため女性ホルモンが含まれ、さらに強力に成長を促すインスリン様成長因子1(IGF-1)も大量に含まれています。これらは癌、早熟・早老、不妊の原因になります。
また、牛乳のタンパク質(カゼイン)は人間と異なるタンパク質のため、消化管を傷つけたりアレルギー性疾患などの原因にも。さらに、牛の乳脂肪は動物性脂肪であるため、動脈硬化を引き起こし、脳出血や心臓病などの原因にもなります。
飼料に問題がある!?
遺伝子組み換え作物や農薬、化学肥料など、これらの要因の複合により牛乳はさまざまな病気との関連があります。
- 乳糖不耐症
- アレルギー疾患
- がん
- 動脈硬化(脳卒中、心筋梗塞)
- 自己免疫疾患
- 耳や鼻の病気(中耳炎、副鼻腔炎)
- 精神疾患(不眠、うつ病)
- その他(貧血、自閉症、多動性障害、白内障) など
牛乳と癌との関係
世界40カ国の牛乳・乳製品の摂取量と乳がん発生率を分析した国際比較研究では、牛乳・乳製品と乳がんの発生率との間に比例関係も見られることが明らかになりました。
牛乳が癌(特に乳がんと前立腺がん)と関係する理論的根拠は、牛乳に含まれる「ホルモン」です。癌と関係する3つの重要なホルモンが含まれています。女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)とインスリン様成長因子1(IGF-1)です。
①女性ホルモン
現代の乳牛は遺伝的に改良された牛(ホルスタイン)で、多くは人工授精により妊娠を繰り返し、妊娠中も搾乳されています。これにより、牛乳には人間がとるにはあまりにも多い量の女性ホルモンが含まれることになります。
牛乳中の女性ホルモンは、120〜130℃の現行の高熱滅菌では分解されません。市販の牛乳中の女性ホルモン(エストロゲン)に発がん作用を認めたという報告もあります。
②インスリン様成長因子1
牛乳に含まれるもうひとつの重要なホルモンが、成長ホルモンの働きにより肝臓から分泌されるインスリン様成長因子1(IGF-1)です。これは妊娠の有無にかかわらず分泌されます。このホルモンも加熱にも強いことがわかっています。
これらのホルモンは生の牛乳以外のあらゆる加工食品(クリーム、バター、チーズ、脱脂粉乳、ヨーグルトなど)にも、分解されず含まれることになります。
近年、生理不順に悩む女性や男性不妊などが増加しています。これらの要因としても、牛乳に含まれる女性ホルモンが関係している可能性も考えられるのです。
まとめ
何気なく、「牛乳はカルシウムが豊富だからたくさん飲むと健康によい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
ですが、牛乳にはカラダによくない作用もありますので、日々飲む習慣がある方はぜひ一度見直してみてはいかがでしょう。