東洋はり灸院 国分寺院の川上です。
涼しさを感じる時期になってきましたが、夏場にクーラーの温度を低めにして過ごしたり、ずっと扇風機に当たっていたりということはありませんでしたか?
実はこれらが原因で、身体が内臓から冷えてしまう方が増えてきています。内臓が冷えるとさまざまな不調が起こるので、そうなる前に予防することが大切です。
そこで今回は、内臓の冷えを改善して不調を予防するために効果的な朝の白湯について、深くお話ししていこうと思います。身体の冷えにお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。
なぜ内臓が冷えてしまうのか
そもそも、なぜ身体の内側である内臓が冷えてしまうのでしょうか?
原因として考えられるのは、以下のものを頻繁に摂取することです。
- 冷たいもの
- 添加物の含まれた食品
- 甘いもの
- 南国のフルーツ
- カフェイン
- 麦製品(主にパンやビールなど)
このような食べ物や飲み物以外にも、姿勢の悪さや運動不足などによる血行不良によっても、身体は冷えやすい傾向にあります。
内臓の冷えによって起きる症状
内臓が冷えてしまうと、内臓本来の働きができなくなります。以下のような症状が見られたら要注意です。
- 体がだるくなる
- 疲れが取れにくい
- 寝つきや睡眠の質が悪くなる
- 食欲がなくなる
- 便秘や下痢になりやすい
- お腹にガスが溜まりやすくなる
- 集中力や気力の低下
- 困っている症状がなかなか改善されない
内臓が冷えることにより、こうした不調が次々と現れやすくなります。
自分が冷えているかがわかるセルフチェック
自分の身体が冷えているかどうか、自分では意外と気づきにくいものです。
そこで、簡単にできる冷えのチェック法をお伝えします。
まず、おへそとみぞおちの間を触ってみて、冷えているかどうかチェックしてみてください。胸の辺りの皮膚温度とお腹の皮膚温度を比較して、お腹側が冷えていれば内臓の冷えがあると考えられます。
朝の白湯がオススメ!
内臓の冷えがあるとわかった方にオススメなのが、朝に白湯を飲むことです。朝は特に内臓が冷えやすい時間帯なので、白湯を飲んで身体を芯から温めましょう。白湯を飲むことで内臓の温度が1℃上がることが分かっており、ほかにも以下のような絶大な効果を発揮してくれます。
- 基礎代謝の上昇
- 免疫力が最大5倍から6倍アップ
- 便秘の改善
- 血行の促進
- 解毒機能の向上
- 冷え性の改善
- むくみの解消
正しい白湯の作り方
白湯を飲むといっても、ただぬるま湯を飲めばいいというわけではありません。正しい白湯の作り方を知り、効果的に冷えを解消しましょう。
- 水に火をかけ沸騰させる
- 沸騰させたあと15分ほど弱火にかける
- マグカップに注ぎ、50℃くらいの温度になったら少しずつ飲む
ポイントは②の15分ほど弱火にかけるというところです。この工程により、水の中に含まれている塩素が殺菌されて健康的な白湯が完成されます。
そして③の50℃くらいの温度で飲むことにより、白湯が身体に吸収されやすくなるので、温度調節したうえで少しずつ飲むようにしましょう。
まとめ
朝に白湯を飲むことは、海外でも親しまれています。インド・スリランカではアーユルヴェーダと呼ばれ、五千年もの歴史を持つ伝統的な健康法として記載されているほどです。
日常的に内臓を冷やさないことと、白湯を飲んで内臓を温めてあげることは、健康的な身体を手に入れることにつながります。継続的に白湯をのんで、健やかな毎日を過ごしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。