- 「疲れやすく気力がない」
- 「風邪を引きやすい」
- 「胃がもたれて食欲不振が続いている」
- 「夏バテするなど季節の変化に弱い」
このような症状に当てはまることが多い方は、虚弱体質の傾向があります。
しかし、生まれつきの体質だからと諦めてはいけません。虚弱体質は東洋医学の施術で体質改善が可能です。
今回は、東洋医学の視点から見る虚弱体質とタイプ別の改善法についてお話しします。
虚弱体質とはどんな体質?
虚弱とは疲れやすい、風邪を引きやすいなど体が弱っている状態を指します。小さい頃から学校を休みがちの方や、食が細く胃もたれしやすい方などは虚弱体質に当てはまる可能性が高いでしょう。
虚弱体質と一言でいってもタイプや症状もさまざまなため、まずは自分のタイプを知って適切に対処することが大切です。
東洋医学が捉える気の不調
虚弱体質になる原因を、東洋医学では何かしらの気が足りていないと考えます。
気とは生命活動に欠かせないエネルギーのことで、体中を巡る気に異常が生じるとさまざまな不調が現れるのです。
気が不足する理由は主に2つあります。
- 気を作り出せないでいる
- 気が全身に送れず滞っている
これらの状態は東洋医学的な用語でいうと、気の量が不足している「気虚(ききょ)」と気の動きが乱れる「気滞(きたい)」「気陥(きかん)」「気逆(きぎゃく)」の4つに分類されます。
この4つはそれぞれ現れる症状や対処法が違うため、自分はどのタイプに当てはまるかをまずはチェックしましょう。
虚弱体質 3つのタイプ
1.気虚
気の量が不足していたり、気の動きが低下していたりする状態です。
痩せ型で風邪を引きやすい、冷え性、食欲不振などが見られる傾向にあります。身体全体がパワー不足の状態です。
2.気滞
気が滞っているため、重い感じや張る感じを訴える方が多いのが特徴です。
滞った気は熱を帯びて顔の上部に集まりやすい特性があるため、顔のほてりや目の充血などが現れることもあります。
3.気陥
気の巡りの下降する力が強い、または上昇する力が弱すぎるときに起こる状態です。
胃下垂や頻尿、立ちくらみなどの症状を伴うことがあります。
気逆
気が上昇しすぎたり、下降する力が弱すぎたりした状態が気逆です。
肺の気が逆上すると喘息などの咳の症状が、胃の気が逆上するとげっぷや吐き気などが多く現れます。
東洋医学で虚弱体質が改善できる理由
五臓六腑が人体とお互いに関わり合いながら、バランスを保つことで健康を保持しているというのが東洋医学の考え方のひとつです。つまり、不調の原因とされる臓腑に適切なアプローチをかけることで、根本から不調を改善させていきます。
例えば食が細い虚弱体質の方は、脾臓が元気のない状態です。脾臓は食べ物を消化吸収させる役割があるため、こちらを改善すると虚弱体質も合わせて快方に向かうでしょう。
ほかにも風邪を引きやすい虚弱体質の方は、肺が弱っていると考えられます。また、ストレスからくる症状も肺が影響していることが多いです。
東洋医学は五臓六腑の機能改善を得意としている伝統医学のため、虚弱体質の改善に非常に有効となります。
東洋はり灸院の鍼灸施術
当店では五臓六腑の機能を向上させる施術として、鍼とお灸を使った経絡治療を行っています。これはツボ(経穴)を刺激すると身体の心奥部にある臓器にその刺激が伝わるしくみを利用して、鍼灸により臓器を活性化させていく施術法です。
脾臓を元気にする場合は、主に次の4つのツボにアプローチをかけます。
①中脘(ちゅうかん)
みぞおちとおへそを結んだ場所にあるツボで、消化吸収の力をアップさせます。
単独で使用する際は、てい鍼という刺さない鍼を使用します。
②天枢(てんすう)
おへそから指二本分の場所にあり、胃腸の機能を高める作用があります。
中脘とセットで刺激することが多いです。
③大都(だいと)
足の親指側にあるツボで、胃腸の動きを活性化させます。
鍼だけでなく、お灸で刺激することもあります。
④孔最(こうさい)
また、肺に元気がない場合は、孔最というツボの刺激も有効です。
孔最は腕の内側にあり、呼吸器系の風邪の症状によく用いられるツボとなります。
痛みや熱さを感じない鍼灸
当店の鍼灸は痛みや熱さのないストレスフリーな施術が体験できます。もし少しでも興味があれば、ぜひ一度試す価値はあると思います。
鍼灸初心者の方や、他の病院やお店に行っても効果がなかったという方にもおすすめです。
気の巡りを整えて心も身体も健康に!
虚弱体質は気持ちに身体がついていかないなど、しんどい思いをされる方も多いと思います。
東洋医学の鍼灸施術は、体質改善をするのに非常に有効な選択肢のひとつです。
当店は東洋医学の鍼灸専門店で、スタッフはみな国家資格を持つプロなので安心しておまかせください。虚弱体質にお悩みの方はぜひ一度、当店までお気軽にご相談ください!