今回は、肝臓の不調が原因で肩こりの症状が出ている方に向けて、肩こりのツボをご紹介します。
肝に問題がある人は
東洋医学では五臓(肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓)のバランスが整っていると病気になりにくい身体になると考えます。病気になるのは、さまざまな状況や理由で五臓のバランスが乱れているからというわけです。
五臓のひとつ、肝臓は、主に筋肉を担当しています。東洋医学においては、心と身体はひとつながりになるもの。そのため、精神的な状態が身体に与える影響も少なくありません。肝臓はストレスとも関係があり、日常生活においてイライラしがちな人というのも、肝臓に何らかの問題を抱えているケースが少なくないのです。さらに、肝臓は目との関連も深いため、眼精疲労を訴える方も多数おられます。また、片頭痛や首・肩のひどい凝りがある人も、肝タイプの人といってよいでしょう。
肝タイプの肩こりのツボ
肝タイプの肩こりは、筋肉の緊張・張りからくるものです。肩こりの他にも、硬結や筋が張ったような凝りの症状があるかもしれません。イライラしがちで、疲れがちな肝タイプの人の肩こりに効くツボは、胸鎖乳突筋と僧帽筋の間にある「風池(ふうち)」です。このツボを鍼で施術したり、「肩井(けんせい)」というツボにお灸で施術していきます。
おわりに
肩こりを改善するために大切なのは、一人ひとりの身体全体を見て、そのタイプを見極めること。タイプに応じたツボをチョイスすることです。長年肩こりに悩んでいるという方はぜひ、東洋医学専門の鍼灸院にご相談ください。