統括院長の石丸です。
本日は薄毛ついてお話したいと思います。今回の話は、鍼灸師の方にも役立つ情報ですので、ぜひご覧ください。
薄毛の原因 – 腎
東洋医学はどんな症状も五臓六腑の考えに基づいて治療していきます。
- 肝臓系を司る「肝」
- 心臓系を司る「心」
- 胃、消化器系を司る「脾」
- 呼吸器系を司る「肺」
そして「腎」の五臓です。
髪の毛は、この「腎」に属していると考えられています。そのため鍼灸師を目指す方や現役の鍼灸師の方だと、毛と言えば腎と考えてしまいがちです。
確かに髪の毛は腎の力で作られています。そのため年をとり、腎が弱ると髪の毛自体が壊れていきます。
- おしっこが近くなる
- 耳が遠くなる
- 骨が弱る(骨粗しょう症)
こうした症状に加えて髪が減ってきた場合は、加齢による腎の弱りが原因でしょう。
薄毛の原因 – 脾と肝
しかし、比較的若い人の薄毛の原因は「腎」ではありません。
例えば木があるとします。地面が乾いてひび割れているような地面では木が枯れますよね。木自体に生命力があっても水分や栄養分が届かないからです。髪もこれと同じです。
髪に対する栄養は、東洋医学では「脾」で作った血だと考えられています。血と言っても本物の血液とは違います。食べ物から消化器系である脾で作られた栄養分のことです。この血が肝の働きで髪の毛まで届けられると髪への栄養となります。
脾が弱っていて栄養を作ることができなければ髪の毛も弱りますし、栄養分を作っても肝が弱くてしっかり運べなければやはり髪の毛が弱ります。
- 薄毛の改善には腎の力で髪の毛を作ること
- 脾の力で髪の毛への栄養を作ること
- 肝の力で髪の毛まで栄養を届けること
この三つが重要なのです。
カラダ全体から薄毛を分析
肝や脾に問題があると、
- 生理痛
- 肩こり
- 腰痛
- 冷え性
- 皮膚の乾燥
皮膚まで血が届かなければ肌は乾燥しますし、肩こりや腰痛、足の痛みなども筋肉に血が行かないことが原因です。
また、以下のような爪の症状も出やすいです。男性の場合、女性ほど爪の状態をチェックする方は少ないと思いますが、この機会にぜひ確認してみましょう。
- 爪に縦線が多い
- 巻き爪
- 爪が細い
- 爪が薄い
- 爪が割れやすい
これらの症状は薄毛にもかかわってきます。
しかし、西洋医学(病院)では診てもらえません。『木を見て森を見ない西洋医学』というほどです。
東洋医学の施術法
一方の東洋医学は『森を見て木を治す』といいます。全ての症状を聞いて薄毛の原因を見つけ、施術に活かすのです。
薄毛で悩んでいる方は西洋医学の治療と一緒に、東洋医学で他の症状も改善させるといいでしょう。髪の毛は体の末端ですから、体の他のところに栄養が届かない状態で髪の毛だけが元気ということはあり得ないのです。
薄毛についての対談動画
薄毛の症状について解説した動画もございます。ぜひご覧ください。
薄毛について 動画解説
小児の脱毛症の改善事例(写真あり)
おわりに
本日は、薄毛についてお話させていただきました。
東洋医学専門の鍼灸院である当店では、国家資格を持つ鍼灸師が経絡鍼灸を施し、あなたのお悩みを解決致します。ぜひ一度ご相談ください。
五臓六腑の働きを高め、体を元気にしていきましょう。