
車や電車、飛行機などの乗り物に乗った際に乗り物酔いを起こしてしまう方は一定数いらっしゃるでしょう。特に小さい子どもに見られることが多いですが、中には大人になっても少し乗り物に乗っただけで酔ってしまう方もいらっしゃいます。
乗り物酔いと言えば、吐き気やめまい、冷や汗といった症状がよく見られます。このような症状が出てしまうと、旅行など本来楽しいはずの移動時間がつらい時間になってしまいますよね。
乗り物酔いは乗り物に乗った時だけに起こる一時的な症状と思われがちですが、実は身体のバランスの乱れや体質も原因と考えられています。
本記事では、乗り物酔いの本当の原因をはじめ、東洋医学の鍼灸や日々のセルフケアで改善できる理由をお伝えします。
乗り物酔いの特徴と症状

子どもの頃に車や電車などの乗り物に乗ると酔ってつらい思いをしたという方は少なくないでしょう。乗り物酔いは、乗り物に乗った時に起こる不快な症状です。
吐き気やめまい、冷や汗などが主な症状で、乗り物から降りてしばらく時間が経てば自然におさまることがほとんどでしょう。
幼児から小学生、中学生くらいにピークを迎え、大人になる頃には克服している人が大半です。しかし、中には大人になっても重度の乗り物酔いに悩まされている方もおり、仕事や旅行などに支障をきたすこともあるかもしれません。
酔い止めなどで一時的に症状を和らげることはできますが、毎回乗り物酔いに悩まされている方からすれば、体質から変えたいと思うのが本音ではないでしょうか。
乗り物酔いが起こる原因

乗り物酔いは、視界と自律神経のバランスの乱れによって引き起こされます。
私たちが何もしなくてもまっすぐ立っていられるのは内耳のおかげですが、乗り物に乗ると発進や停止、回転による刺激を連続的に受けます。慣れない刺激を何度も受け続けるうちに脳が混乱してしまい、結果的に自律神経が乱れることで不快な症状が現れるのです。
乗り物に乗ると、「身体は揺れているのに視界は安定している」という状態が続きます。脳はこの状態をエラーと感じてしまうため、吐き気やめまい、冷や汗などが起こってしまうのですね。
乗り物酔いは気分の問題と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は自律神経の乱れによって引き起こされる身体の反応なのです。
また東洋医学では自律神経の乱れ以外に、以下の状態も関係していると考えています。
- 気のめぐりの滞り
- 肝の働きの乱れ
- 脾胃の機能低下
- 自律神経の乱れ
ストレスや疲れがたまっている時に乗り物酔いになりやすいのは、気のめぐりの滞りと自律神経の乱れが起こっているからです。
つまり、身体のバランスが崩れているために乗り物酔いをはじめ、別の症状も引き起こしやすくなっているということですね。乗り物酔いや他の症状が起こりにくくするためには、身体のバランスを整えるところから始めるとよいでしょう。
東洋医学のアプローチ

東洋医学では身体のバランスを整えるために、鍼灸を用います。鍼灸は今起こっている症状を和らげるだけではなく、私たちが持つ身体の機能を回復させ、病気や不快な症状が起こりにくくすることができます。
乗り物酔いに対してアプローチをした場合は、以下の効果が期待できるでしょう。
- 自律神経を整える
- 内耳や脳への血流改善
- 消化機能の安定
- 気の巡りの改善
特に自律神経の調整は重要で、鍼灸によって交感神経と副交感神経のバランスが整うことで、吐き気やめまいが起こりにくくなります。また、慢性的に酔いやすい方でも体質改善によって酔いにくい状態を作ることができます。
乗り物酔いは一時的な症状ではなく、自律神経の乱れやストレスや疲れの影響、乗り物酔いになりやすい体質によって引き起こされていることが多いです。
そのため、酔い止め薬などで一時的に症状を抑えるだけでは根本的な解決にはいたりません。
東洋医学では、ひとり一人が持つ体質や身体の中で起こっている問題に着目し、症状が起こりにくい身体を作るのが得意です。「体質だから仕方ない」と諦めている方もいらっしゃると思いますが、ぜひ東洋医学で体質改善をしてみてはいかがでしょうか。
日常でできるセルフケア

乗り物酔いの改善には、自宅でできるセルフケアも効果的です。すぐにできることばかりですので、ぜひ以下の習慣を身に着けてみてください。
- 乗車前にツボを押す
- 深呼吸でリラックスする
- 体を冷やさない
- 食べ過ぎや空腹を避ける
- 遠くを見るなど視覚を安定させる
こうした習慣を取り入れることで、つらい吐き気やめまいの症状が起こりにくくなります。乗り物酔いは起こってしまってからでは症状を緩和するのが難しいため、予防することが大切です。乗り物に乗る前のコンディションを整えるだけでも、大きく変わるでしょう。
乗り物酔いは鍼灸とセルフケアで根本改善できる

「乗り物に乗ると酔ってしまうから遠出が難しい」と諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。乗り物に乗るたびにつらい症状が起こってしまうと、乗り物に乗ること自体に恐怖を感じてしまうかもしれません。
乗り物酔いは感覚のズレや自律神経の乱れによって起こる不調ですが、東洋医学では身体全体のバランスの乱れと考えています。乗り物酔いにならないようにするには、気のめぐりを整える、内臓機能を高める、自律神経を安定させることが大切です。
鍼灸やセルフケアでアプローチをすることで、症状を抑えられるだけではなく、乗り物に乗っても酔いにくい身体をつくることができます。繰り返す乗り物酔いに悩んでいる方は、ぜひ東洋医学のアプローチで身体の内側から整えてみてはいかがでしょうか。

