- 「何とかなくからだが重い…」
- 「よく寝たのに疲れが取れない」
- 「最近、やる気がでない」
こういった経験は、多くの方がお持ちでしょう。
これといって体調が悪いわけでもなく、原因もよくわからない…。「何とかやる気を出さなくては」と気持ちを奮い立たせたり、カフェインや栄養ドリンクに頼る人もたくさんいます。
しかしこれらの効果も、なかなか長続きはしませんよね。そんな全身倦怠感を、根本から改善するには東洋医学の「鍼灸」がとても有効です。
本記事は、その理由と鍼灸施術について分かりやすく解説していきます。気力溢れる毎日を手に入れるために、ぜひ最後までご覧ください。
全身倦怠感とは
倦怠感とは一般的に
- 体がだるい
- 動くのがしんどい
- 力が入らない
といった体感的なものから
- やる気がでない
- 集中できない
- 集中力が続かない
などの精神的な症状も含まれます。
全身倦怠感があらわれた際は病院にて検査を受ける必要があるでしょう。しかし、風邪や病気との因果関係が確認できない場合は、栄養剤などに頼らず東洋医学の門を叩くことを推奨いたします。
全身倦怠感は「気虚」の状態
東洋医学の世界では全身倦怠感を「気虚(ききょ)の状態」と捉えています。
人のからだは「気・血・水」で成り立ち、機能していると東洋医学は考えます。この3つの中の「気」が不足している状態が「気虚」になります。
- 元気
- やる気
- 気力
- 気合
「気」が満ち足りていれば、人は健やかでポジティブな状態となります。
しかし何らかの理由で気が不足するとネガティブになり、からだも重だるくなってしまうのです。
「気」が不足する理由
エネルギーの源である気が不足する原因は、体質や生活環境などさまざまです。
あくまで一例ですがご紹介します。
食事の影響
食物には生命維持に欠かせない気が含まれています。「旬の野菜や魚は栄養価が高い」といわれるように、自然の中で太陽光を浴びて育ったものには多くの気が含まれています。
最近では、ハウス栽培の野菜や冷凍販売される食品が増えており、以前に比べて便利になった反面、「生気(せいき)」があまり含まれていない飲食物が増えてます。栄養価は変わらずとも、目に見えない気の量は大きく異なるのです。
大気の影響
登山や森林浴でストレスが発散されるように、澄んだ空気にはたくさんの気が含まれています。都会や空気が汚れた環境に長時間身を置くことは、気の減少につながります。
「一日中、閉じこもっていると気が滅入る」とはまさにこういった状態です。新鮮な空気を取り込むことは、精神的にも肉体的にもとても重要なことです。
体質・体調の影響
わたしたちは胃腸を介してエネルギー(栄養・気)をからだに取り込みます。ところが、
- 強弱体質と呼ばれる人
- 何らかの原因で胃腸の状態がよくない人
などは、エネルギーを上手に取り込むことができません。このため栄養価の高いものを沢山食べても元気になることができません。
また、過度のストレスや暴飲暴食は、胃腸のコンディションを悪化させるので注意が必要です。
全身倦怠感には鍼灸
東洋医学を支える2本柱が次のものになります。
- からだの外側からアプローチする「鍼灸」
- からだの内側からアプローチする「漢方」
全身倦怠感を早期改善させるには、気の巡りをよくすることが大事です。これに適しているのが鍼灸です。
「気・血」の通り路である経絡(けいらく)やツボに、鍼やお灸で適度な刺激を与えることで循環を促すのが鍼灸施術です。
そして、気血の巡りを改善しつつ、症状が再発しない体質に導くのが東洋医学の鍼灸です。薬や栄養剤すら使わない鍼灸は、からだが本来持つ回復力に働きかけるとても“自然な施術”といえます。
東洋はり灸院 「鍼灸の特徴」
東洋はり灸院は東洋医学の理念に基づく希少な鍼灸院です。日本古来から伝わる伝統的な鍼灸一筋で多くの方のお悩みを解決してきました。
では、具体的にどのような流れで鍼灸を行っていくのか。東洋はり灸院での施術のポイントを4点ほどご紹介します。
1.四診法によるカウンセリング
症状は同じでも、原因は人それぞれ異なります。このため東洋医学では「四診法」と呼ばれる独自のカウンセリングで、大元の原因を定めていきます。
四診法(ししんほう)
- 望診 = 視覚を通して病態を確認
- 聞診 = 聴覚・嗅覚を通じて病態を確認
- 問診 = 問いかけと応答により病態を確認
- 切診 = 脈・腹を診て病態を把握する
四診法は、東洋医学を専門に扱う鍼灸院でないと行っていないでしょう。また、経験がないとできないので、免許を取りたての鍼灸師では判断も難しい技術です。
漢方専門の薬局などへ行くと、稀に薬剤師の方から「舌を見せてください」と言われることがあります。これも同じく東洋医学のカウンセリングです。病院で原因がみつからない慢性症状にお悩みの方は、ぜひ東洋医学専門院にご相談ください。
2.日本人向けに改良された鍼灸
東洋医学は中国にて4000年以上の歴史をもつ伝統の医療。この東洋医学の鍼灸をベースに1500年もの間、より繊細で日本人向けに改良されたのが日本独自の鍼灸です。
本場中国の鍼灸に比べて、からだへの刺激が穏やかで鍼灸がはじめての方でも安心して施術を受けていただけます。
3.鍼とお灸
(鍼と爪楊枝の比較)
使用する針は、髪の毛よりも細く、衛生的な「使い捨てタイプ」です。注射鍼の50分の1ほどとも言われていますので、ほとんど痛みも感じません。
お灸に関しても程よい温感程度と、リラックスした状態で施術を受けられます。一つ一つ魂を込めて捻ったもぐさを使います。心地よいと評判ですよ。
4.大病になりづらい身体を作ります
病気になる前の、軽い症状がある状態を「未病」といいます。この未病のうちに改善させることが予防医学と呼ばれる東洋医学の原点です。
東洋はり灸院は東洋医学の考えに基づき、あらゆる不調と向き合いながら、大病になりづらい体質作りをお客様と一緒に進めていきます。お悩みの症状は些細なことでも、ぜひお聞かせください。
「気」を満たして倦怠感を解消しよう
今回は、全身倦怠感と鍼灸施術について解説させていただきました。
「気力」がないと何ごとも前向きに進めることができません。
- 日光浴や森林浴などの気分転換
- 生活習慣・食生活の見直し
- 適度な運動
これらの手段をとっても倦怠感が改善されない場合は、鍼灸の出番です。東洋医学の鍼灸施術は、現代科学では改善できない慢性疲労にとても有効です。
身体のだるさを元から何とかしたい方は、ぜひ一度東洋はり灸院にご相談ください。スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。