
統括院長の石丸です。
あなたは何か症状があって病院に行っても、「原因不明、わかりません」と言われた経験はありませんか。これはなぜでしょうか。
今回は、この原因不明と言われる理由について、東洋医学の話を交えてお話させていただきます。
病院で原因不明と言われる理由について 動画解説
停電しているのは電球のせいか、電気のせいか
例えば、一般的な部屋には電気がついていまよね。これを人間の体に例えると、電気が消えてつかない状態は「症状がある」ということです。スイッチを押して蛍光灯がつかないと、どうしてだろうと思いますよね。
こういった場合、病院へ行くと蛍光灯を見てくれます。しかし、蛍光灯に異状はありません。コンセントもつながっています。このように、不調のある場所を確認して「壊れていません」というのが病院です。異状はないと言われても実際に電気はつきません。
もしかするとそもそも電気代を払っていなかったり、電気そのものが届いていないのかもしれません。こちらの考え方が東洋医学です。
形をみる西洋医学と働きをみる東洋医学
病院(西洋医学)は形を見ます。
- レントゲンを撮る
- 胃カメラを飲む
- 脳の断面図を見る
というように形を見て大丈夫というのが西洋医学です。
一方、東洋医学は働きをみます。電気がきているか、電流がしっかりとめぐっているかを見るのが東洋医学です。
形と電気どちらも大切です。でも病院は一方しか確認せずに異常はないと言ってしまいます。ですので、患者さんは症状があっても病院で原因不明だと言うのです。
原因不明のまま診断をしている
私の友人に大学病院で働いている看護師がいます。その方から聞いた話ですが、「大学病院で働く整形外科の先生は、8割の患者さんの原因がわからない」と言っていたそうです。
レントゲンを撮って患者さんに対しては
- すべり症
- 分離症
- ヘルニア気味
- 脊柱管狭窄症
と病名を付けていてもわからないわけです。
痛みの原因
東洋医学には不通即痛(ふつうそくつう)という考えがあります。通らざれば即ち痛みが出る、つまり「電気が来てないと症状が出ます」という言葉です。どこかに痛みがあってそれが原因不明と言われる場合、この不通即痛、どこかで流れが滞っていることが多いです。
また、症状が多岐にわたる場合や慢性的な場合も西洋医学では改善が難しいです。
例えば、偏頭痛がメインで、
- 生理痛
- 手足末端の冷え
- 乾燥肌
- 鼻の不調
- 不眠
- 睡眠障害
- ドライアイ
- 花粉症
- 慢性扁桃炎
といった他の症状があるようなときですね。
もちろん、本当に形に異常がある整形外科的な要因で痛みが出ている場合もありますが、それは全体の20%です。80%の場合は東洋医学の方が改善を期待できるでしょう。
ですので、病院で原因不明と言われる症状でお悩みの方は、ぜひ一度東洋医学専門の鍼灸院に行かれることをお勧めします。