東洋はり灸院 院長の加藤です。
今回は、私のプロフィールや考え方を紹介させていただきます。
プロフィール
【資格】
はり師
きゅう師
医薬品登録販売者
【経歴】
立命館大学 産業社会学部卒業
学校法人 呉竹学園 東京医療専門学校卒業
北里大学東洋医学総合研究所 研修修了(2年)
東洋はり灸整骨院 町田本院勤務
【所属】
古典鍼灸 陰陽塾所属
鍼灸とプライマリケア
私が目指すのは、鍼灸師がプライマリケアを担う社会です。
これは、風邪をはじめ、各種の痛み、内科疾患まで万病に対応できるものこそはり灸だと考えるから。
西洋医学が主流になっている今、後塵を拝している東洋医学がもっと頼られる社会になることを願って、日々臨床に励んでおります。
鍼灸との出会い
私とはり灸の出会いは、サッカーでの怪我がきっかけでした。
私は学生時代にサッカーに打ち込み、高校時代はクラブチームの全国大会(Jユースカップ)にも出場したほどでした。しかし、大学のときに足の怪我をして、ボールを蹴るどころか歩行さえもスムーズにできない状況に陥ったのです。
西洋医学では、手術あるいはリハビリで経過観察という選択肢しかありませんでした。どれほど温めても冷やしても電気を当てても、変化がない――そんな中、はり灸の治療を受けると徐々に痛みが消え、ボールを蹴ることができるまでに回復したのです。
ただ、そのときに疑問を抱いたことがありました。足が痛いのにもかかわらず、背中やお腹にはりをしてくれたのはなぜかと。
治療してくれた先生は、「将来のために」と言って多くを語りませんでした。その謎は、しばらく私の頭に残ることになったのです。
はり灸と健康について
現在、はり灸は
- 「痛みを取り除くだけで、マッサージの延長に過ぎない」
- 「万病に対応するのは難しい」
といった認識がなされています。私もかつてはその一人でした。
しかし、はり灸について勉強したり、すばらしい先人達と出会う中で、はりの持つ可能性を身をもって感じたのです。
WHOの定義
WHO(世界保健機関)は、健康を次のように定義しています。
「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます」
これはまさに、人々の健康づくりにはり灸が果たす役割そのものだと私は考えています。
おわりに
身体的あるいは精神的な慢性疾患を訴える患者さまは、西洋医学においては、いくつもの科を受診せざるをえません。しかしはり灸なら、身体全体を見て治療してもらえるうえに、薬のような副作用もなく、将来の心身の疾患予防にもなります。
日本社会においてもっと東洋医学という選択肢が認知されるよう努め、人々の健康に寄与できるよう、私どもは精進してまいります。
つらい症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。鍼灸で元気な心身にしてまいりましょう。